プログラミング教室で育てたいのは、コードを書く力だけじゃない
こんにちは!
わっしーコーチです。
今回は、保護者の方からよく聞かれる「プログラミング教室に通うと、将来どんな役に立つんですか?」という質問について、少し真面目に書いてみます。
パソコンの操作に慣れること。学校のプログラミング教育に戸惑いにくくなること。順番を考えながら物事を組み立てる練習になること。もちろん、どれもプログラミングを学ぶ中で得られるものだと思います。
ただ、Do! Kids Labが本当に大切にしているのは、コードを書く技術だけではありません。
私たちが子どもたちに持って帰ってほしいのは、思いどおりにいかなかった時に「自分には無理だ」と終わるのではなく、「じゃあ、どこを変えたらいいんだろう」と、もう一度考えてみようと思える感覚です。
プログラミングは、だいたい思いどおりに動きません
いきなり身もふたもない話ですが、プログラミングは、最初から全部うまく動くことの方が珍しいです。
キャラクターが反対へ進んだり、音が鳴らなかったり、押したはずのボタンが反応しなかったりします。昨日まで動いていたゲームが、何かを少し変えた途端に止まってしまうこともあります。
大人から見れば「そこを一つ直せばいいよ」と思えることでも、作っている子どもにとっては大事件です。何度やっても動かなければ、悔しくなりますし、もうやめたいと思うこともあります。
でも、実はその時間にこそ、プログラミングを学ぶ面白さがあります。
どこまでは動いているのか。最後に変えたのはどこか。順番を入れ替えたらどうなるのか。一つずつ確かめながら、原因を探していきます。
少し直して動かしてみて、まだ違えばもう一度見直す。そうやって試しているうちに、突然、思い描いていたとおりに作品が動く瞬間がやってきます。
その時の子どもの表情は、本当に分かりやすいです。大きな声で「できた!」と言う子もいれば、何も言わずにニヤッとして、もう一度同じ動きを確かめる子もいます。
作品が完成したこともうれしいのですが、それ以上に、「自分でここまでたどり着けた」という手応えが残ります。
すぐに答えを教えないのには理由があります
子どもが困っている時、答えを教えてあげた方が早いです。授業も止まりませんし、子どももその場では安心します。
それでも教室では、すぐに完成形を見せず、「どこまでは動いている?」「最後に変えたのはどこかな?」「一つ前に戻したらどうなると思う?」と聞くことがあります。
もちろん、分からない子を放っておくわけではありません。何を見ればいいのか分からない時には手がかりを出しますし、難しいところは一緒に整理します。心が折れそうな時には、そばで支えます。
ただ、最後の一歩まで大人が代わりに進めてしまうと、作品は完成しても、本人の中に「自分で分かった」という感覚が残りにくくなります。
少し時間がかかっても、自分で気づいて直せた時には、その子なりの納得があります。
私は、その瞬間をできるだけ奪いたくありません。
完成した作品だけでは見えない成長があります
プログラミング教室なので、授業ではゲームやアニメーションなどを作ります。完成した作品を見るのは楽しいですし、子どもたちも「見て!」とうれしそうに見せてくれます。
ただ、私たちが見ているのは、完成した画面だけではありません。
最初はすぐに「分からない」と手を止めていた子が、今日は少しだけ自分で画面を見直していた。黙ったまま困っていた子が、「ここまでは動くんだけど、ここから分からない」と説明できた。自分だけで抱え込んでいた子が、隣の子に「それ、どうやったの?」と聞けた。
こうした変化は、完成した作品の見た目には残らないことがあります。
でも、私たちにとっては、ものすごく大きな変化です。
正直、こういう瞬間があるから、この仕事をやめられません。
昨日できなかったことが今日少しできるようになった時や、前なら諦めていた場面でもう一度試している姿を見ると、「ああ、この子の中で何かが変わり始めているな」と感じます。
最初から得意である必要はありません
「うちの子はパソコンが得意ではないんですが、大丈夫ですか?」という質問もよくいただきます。
大丈夫です。
最初からキーボードを速く打てる必要はありませんし、ゲームが得意である必要もありません。説明を一度で理解できなくても問題ありません。
子どもによって、始める場所も進み方も本当に違います。
まず触って確かめたい子もいれば、説明を聞いてから慎重に進めたい子もいます。どんどん先へ進みたい子もいれば、一つの動きを何度も変えながら、自分が納得するまで作り込みたい子もいます。
その違いを、無理にそろえる必要はないと思っています。
ほかの子より早く進むことよりも、その子が昨日より少し前へ進めたか。最初は手を止めていた場面で、今日はもう一度試せたか。
私たちは、そこを一緒に見ていきたいです。
将来役立つのは、コードそのものだけではありません
将来、すべての子がプログラマーになるわけではありません。むしろ、プログラマーにならない子の方が多いと思います。
それでも、自分で考えること、順番を整理すること、うまくいかなければ原因を探すこと、分からない時には人へ聞くこと、そしてもう一度試してみることは、どんな道へ進んでも使う場面があります。
新しいことを始めた時。思っていた結果にならなかった時。自分だけでは分からなくなった時。
そんな場面で、「自分には無理だから終わり」と考えるのではなく、「どこから見直せばいいんだろう」と思えること。
私は、そこにプログラミングを学ぶ意味があると思っています。
コードを書く技術は、そのための手段の一つです。自分の考えを形にするために、必要なことを分け、順番を決め、試し、結果を見て直していく。
この経験を何度も重ねる中で、「分からなくても、ここから考えればいい」と思えるようになってほしいのです。
ただ褒めるだけでは、自信にならないと思っています
Do! Kids Labが大切にしているのは、子どもが「自分にもできる」と思えることです。
ただし、大人が全部やってあげて、最後に「できたね」と褒めれば自信がつくとは思っていません。
少し悩んで、一度は失敗して、それでももう一度試してみる。その先で、自分の力で動かせたからこそ、「自分でできた」という実感になります。
その過程を飛ばしてしまうと、作品はきれいに完成しても、子どもの中に残るものは少なくなってしまいます。
だから、少し時間がかかってもいいと思っています。
遠回りしてもいいですし、同じところを何度かやり直しても構いません。その子が自分の力で一歩進めたなら、それは十分に価値のある時間です。
子どもたちに自信をつけてあげたい。人生の中で何か難しいことに出会った時に、「自分なら少し考えてみよう」と思える人になってほしい。
私たちは、そのためにプログラミングを教えています。
体験授業では、完成するまでの様子も見てください
教室を選ぶ時は、月謝や教材、通いやすさも大切です。
そのうえで、体験授業では、作品が完成したかどうかだけではなく、思いどおりにいかなかった時に、お子さまがどうしているかも見てみてください。
少し考えてみるのか。コーチに質問できるのか。別の方法を試そうとするのか。
その子らしさは、完成した作品よりも、途中の姿に表れることがあります。
教室の雰囲気が少し気になった方は、授業体験をご利用ください。
わっしーコーチ